もはや最終決断が下される
どうした事か、今日は酷く頭痛がする。吐き気も止まらん、会社は無理。そうだ、朝帰りする罰か。今日はもう一日中寝て過ごそう。
鍵を開け家へ。妻が玄関で正座して待ち構える。「起きとったのか・・・」正座する彼女は、虚ろな目と小刻みに揺れる頭。フラフラしてる様子。此方も同様なんだが。
「良い度胸ね。何時間待ったと・・・」「すまん。こっちも悪い、そう反省!具合悪いんだ、寝むりたい」
「此方と同様、こん有様。体調悪すぎだけど、少し話を聞いてもらえます?」「藪から棒になんだ」
「次に飲み会で朝帰りされたら、出てくと説教は覚えとります?」「えっそりゃ先週の話、まさか」「約束平気で破る人とやっとられん。もう実家戻ります」
「待ってくれ!確かほら?あれは酒の上で交わした約束!覚えてません」「もう離婚決定!これは決定事項。さいなら」
「そんな・・・嘘だろ」酔いが醒めた時、既に時遅し。悔やみきれず号泣。